難易度:★★★☆☆(普通)
【問題】
問題を特にあたっての予備知識
・コンバインドサイクル発電方式と同一出力の汽力発電方式の比較について心得ているか
・比較した際の熱効率について心得ているか
・排ガス量について心得ているか
・復水器の冷却水量がどちらが多いか少ないか心得ているか
・所内率について心得ているか
・最大出力が外気温度の影響について心得ているか
かなり頻出なコンバインドサイクル発電方式と同一出力の汽力発電とを比較した論説問題です。
こういった比較の問題は、選択肢がほぼ一緒であり、確定でわかりやすい文章も多いです。
例でいうと、”熱効率が高い” ”冷却水量”などは必ず出てきますので対策しておきましょう。
※コンバインドサイクル発電方式を基準にしているのか、同一出力の汽力発電方式を基準にしているのかを問題文からしっかり読み取りましょう。
R4下期問3にも選択肢、類似した(2)、(5)の選択肢以外は同じ文言で出題されています。
H22問3もほぼ同様なコンバインドサイクル発電と、汽力発電との比較論説問題が出題されています。
H19問3は全く同じ問題で出題されています。
電験3種電力暗記アプリの記載は
(66)コンバインドサイクル発電の特徴
※所内率についての記載はありませんでした。
【解説】
☑回答:(3)
(1) コンバインドサイクル発電方式の方が,熱効率が高い。
正しい
暗記アプリや問題集にも記載のとおりに、コンバインドサイクル発電方式の特徴より、同一出力の汽力発電方式とを比較すると、コンバインドサイクル発電方式の方が熱効率が高くなり、上記の問題文は正しいです。
(2)汽力発電方式の方が,単位出力当たりの排ガス量が少ない。
正しい
暗記アプリや問題集にも記載のとおりに、コンバインドサイクル発電方式の特徴より、汽力発電方式の方が単位出力当たりの排ガス量は少ないです。上記の問題文は正しいです。
(3)コンバインドサイクル発電方式の方が,単位出力当たりの復水器の冷却水量が多い。
誤り
コンバインドサイクル発電は蒸気タービンの出力分担が少なく使用水量が少ないので,復水器の冷却水量も少なくなります。
※汽力発電方式が基準の場合は、復水器の冷却水量は多くなります。
(4) 汽力発電方式の方が大形所内補機が多く,所内率が大きい。
正しい
問題文の通り、汽力発電方式の方が通風機や環境対策設備等の大形所内補機が多く,所内率は大きいです。
(5) コンバインドサイクル発電方式の方が,最大出力が外気温度の影響を受けやすい。
正しい
問題文のとおり、最大出力が外気温度の影響を受けやすいです。
この3問を数回繰り返すことで、コンバインドサイクル発電と、汽力発電についての比較については電験3種ウィニングランになれるでしょう(`・ω・´)ゞ
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